K-1 WORLD GP 2005 in OSAKA 開幕戦
2005/9/23 @大阪ドーム
by marc_nas@格信犯 (2005/10/2)
今回ほど、コラム執筆に手こずった大会はなかった。というのも、何も感じなかったのだ。いや、正確にいうと熱くなれなかった。元々、立ち技格闘技より、総合格闘技が好きと言うのもあるが、K-1 MAXには毎回熱くさせられるし、魅力と可能性を非常に感じる。ではなぜ今回、熱くなれなかったのか。それを、自己解決する意味でも、数試合を振り返ってみたい。
第3試合:
○レイ・セフォー
【判定3-0】
●ガオグライ・ゲーンノラシン
谷川流のカラーの違う者同士の分かり易いマッチメイク。私はガオグライのヘビー級戦線での闘いには反対ではあるが、名勝負の予感。蓋を開けてみると、噛み合わず、セフォーがなんとか盛り上げようとするも、結果的に興奮には至らず。
第4試合:
○ルスラン・カラエフ
【判定3-0】
●リカルド・ノードストランド
マンネリ化する面子の中で今回、ホンマンと並び期待の新星カラエフ。ホーストとの世代交代の闘いが期待されたが、残念ながらホーストの皮膚炎による欠場で消滅してしまった。そこで、カラエフの圧勝を願うが、意外に苦戦を強いられる。しかし、ポテンシャルの片鱗は垣間見ることが出来た。
第6試合:スーパーファイト
○レミー・ボンヤスキー
【延長R判定3-0】
●アレクセイ・イグナショフ
前人未踏の三連覇を目論む王者vs才能を生かし切れない日陰暮らしのイグナショフとの因縁の対決。絶対王者となるべきレミーの決勝GPへのステップアップを期待するも、消化不良に終わる。同じオランダ人ホーストへのオマージュか、見事なコンビネーション。見栄えのする派手な技は封印し、地味に判定勝利するあたりに、またホーストを見た気がした。
第7試合:
○ジェロム・レ・バンナ
【1R 2'13" KO】
●ゲーリー・グッドリッジ
今回、最も興奮した試合。プライベートでも交流のあるというグッドリッジにローを打ち込むバンナは非情にも映ったが、それは試合を早く終わらせたいという友情からだったのだ。
それを確信したのは試合後のこと。先にリングを降り、足を引きずりながら退場したグッドリッジ。リング上で表彰され、遅れて退場したバンナが足早に花道を後にし、控え室に戻るグッドリッジをオンブしていたのだ。その後ろ姿に、彼らのリング上で魅せるプロフェッショナルと、リング外で見せる闘った男同士の友情を見た気がした。
第9試合:
○武蔵
【判定3-0】
●フランソワ・ボタ
今大会こそは日本人王者をとの期待を背負った武蔵が地元大阪で観客にどういったファイトを魅せるのか。そこに着目して試合を見つめた。ある意味、去年までと同じく順調な仕上がりを見せたともとれるが、あえて苦言を呈すと、代わり映えのしないファイトに少々落胆してしまった。
第10試合:
○チェ・ホンマン
【判定2-0】
●ボブ・サップ
説諭したいことは山ほどあるが、観客が最も盛り上がったのはこの試合。瞬間最高視聴率をマークしたのもこの試合。今の私が求めているものと、一般視聴者が求めているものには大きな差があり、温度差を感じられずにはいられなかった。実際、私も興奮したが、やはり一過性のもので試合後の余韻はいいものではなく、考えさせられた。
以上、簡単ではあるが数試合の寸評をしてみた。これらから分かった私が熱くなれなかった理由は、消化不良の判定試合の多さ、噛み合わないマッチメイク、一過性で先の見えないマッチメイク、王者の強さの威厳不足、以前も見たような試合内容など。今回に限った事ばかりかも知れないが、私が一観客ならTV観戦でもよかったのではないかと思ってしまったと思う。
決勝GPでの組み合わせは、バンナvsアーツ以外は魅力的なカードが出揃ったので、アツクなれるような試合を是非見せて欲しい。また、今回順当に8強が勝ち上がった感があるので、いい意味での裏切りにもまた期待したい。








